~今月の一枚~
今月の道標となる一枚は、
「ペンタクルのエース」です。
このカードのメッセージを一言で言えば、
「かたちにする」ということ。
良いアイデアがひらめく。
「こうなるだろう」という予測は立つ。
イメージや構想は、頭の中にちゃんとある。
しかしそれだけでは、物事はそれ以上展開しません。
大切なことは、頭の中にあるアイデアやイメージを、ひとつひとつ具体的な形にしていくプロセスです。
たとえばお店を開いて商売を始めるなら、商品を細部まで徹底的にブラッシュアップし、ロゴを制作し、ラベルを印刷し、メニュー表を作り、看板を立てる。
作品を作るなら、プロットの段階で投げ出さず、まずは作品として最後まで完成させる。
頭の中のふわっとしたイメージや予測ではなく、実際的な「かたち」をこの世界に現していくことに、今月は特に取り組んでいただきたいと思っています。
「思いつくこと」と「実際にやること」は、天と地ほど違います。
頭の中では完璧にイメージできていたはずのことでも、実際にやってみるとなかなか思っていたようにならなかったり、想定していた何倍もの時間や労力がかかったり、時には思いもよらなかった試練の出現さえも、当たり前に起こるからです。
「想うだけ」で良いなら、わたしたちはそもそも、肉体を持って生まれてくる必要はありません。
わたしたちがわざわざ肉体を持つのは、自分の想いの実現を、具体的なかたちとして取り組むためです。
何度も何度も失敗を重ね、幾度も幾度も試行錯誤し、ようやく初めてわたしたちの「想い」は「人に届くかたち」として、生まれ変わることができるのです。
「かたちにする」。
最後の最後まで、完成させる。
頭の中のイメージや想いを、外の世界に出現させる。
6月はそうした挑戦を通じて、わたしたちの魂の新しい可能性を開く学びの機会としていただきたいと思っています。
2026年6月3日 北沢由宇